サマーウォーズを見てきました。

8/27に何だかよくわからない感じで話題のサマーウォーズを見てきました。
その適当な感想を置いておきますよ。

ちなみに、大局に関係ない余計な点ばかり見ているかもしれないけど、そういう見方しか出来ないのです。
映画を見ている数が少なすぎる。


では。

小道具

小道具に僕の好きなiPhone, 僕の大好きなスパコン NEC SX9, 僕は別に大好きじゃないNintendo DS
などなど、幅広く現実の製品をそのまま登場させていた。
リアリティ•地続き感(というかまんま)を持たせるのに成功していて、非常に安心した。

声優陣について

見る前は自分の知る程度の有名どころがキャスティングされていなくて非常に不安だったのだけど、
声に関して気になるところはほとんどなく、顔をしかめる様なところは皆無と、全く杞憂だった。


主役の二人も十分よくやってくれたし、点数付けるなら90点でしょうか。
ヒロインの声はかわいいし!ごはんおかわり!!

ごく個人的な利益について

OZが混乱して「じゃぁ僕らでなんとかしよう」という展開になった時はうわぁ、と思ったけど、
それに参加したのは男どもの一部で、女性陣は参加しなかった。
(もし皆飛びついていたら泣いた。


この時点では少なくともこの一族に直接被害が及ぶ訳ではなくて、危険を冒してそれに立ち向かう必要なんて無かった。


そんな中で最終的に「時をかける少女」と同じ様に、個人の利益、つまり家族と先祖代々の土地を守る事に収束したのは素晴らしかった。


おらにみんなが力をわけてくれる!って当たりで凄く萎えたんだけど、ごく個人的な利益に収束した事で帳消しになった。
それだけ嬉しい事だった。

アバターにも死を!!

アバターの死とリアルの死が関係、などのギミックが欲しかった。
まぁ、これは極端な話だけど、
そういうギミックがある事で重みがついて良くなる類いの物語だと思う。
(攻殻の見過ぎかなぁ。。 .hack//SIGNも好きなのでそれと比べると軽い軽い。


古くからある人間力と現代人の素養

一般化するのにゲームに置き換えたのは体感しやすいと思う。
でもそのマス向けに抑えたおかげで中途半端になった感は有り。


出てくる人物にはコミュニケーション能力が破綻している者が一人も居なかった。
唯一、破綻要員であると思われたキングカズマ氏も一人前だったし。。


つまり、どっちも必要ですよね、というのに安心した。
栄おおおばあさんにより残された、古くからある人間のもつべき能力と、
ゲームとして描かれたバーチャルシティで必要とされる能力。


一方を賞賛するだけではなくて前者の上に後者を積み重ねて、より高みに登れるという描き方がされていただけで安心した。
というだけなんだけど。。。

ヒロインが空気

序盤にお風呂のサービスシーンがあっただけでした。


ヒロインは空気の様に吸い込んで美味しく頂きました。ゴチ。

主人公が空気

「よろしくおねがいしまーす!」の所が一瞬で通り過ぎて前フリも無いし、
このシーンが宣伝対象となる必要が分からなかった。

まとめる

確かに出来が悪い訳ではなかったし、動きがごく自然に頭に入って来るアニメーション自体は素晴らしく、
僕たちの大好きなMAD HOUSE万歳!って感じだった。
例えば、キャラクターのかき分けが上手くて非常に見易かったところなど。
存在感が皆等しくあり、必要な動きだけをしていて素晴らしかった。(と思うけどどうよ


が、観賞後に引っかかる点とか印象に残る点が少ない様に思う。というかない。
総体として非常に薄いものになってる。


それだけに突っ込みどころが無いので、これは味の薄い映像デモだったのだと思う事にした。


マス向けの作品を目指したのだろうから、短絡的に考えればそれの弊害だったんでしょうね。


この作品は2回見たいとは思いません。


エヴァ破も何回も見に行く人が存在するという事に驚いたが、サマーウォーズにおいても存在が確認されている様だ。
よくわかりません><





映画に負けない薄味感想文でした。

蛇足

  • 探査機があそこまでおちてきた後で果たしてGPS誘導とか、そもそも姿勢制御できるんですか?
  • 多くを語らない、一切余計なセリフが無いのは素晴らしかった。が、物足りなくなるのは押井作品の副作用だろうか。